美大時代から付き合っている妻のみすずは、絵描きを目指して修行中の身であり、経済的にも決して頼れる夫とは言えないこんな僕と、いやな顔ひとつせずに、結婚してくれました。学生の頃から僕が師事している美術界の巨匠、あべ先生のアトリエで、僕は来たるべき絵画展に向けて、連日芸術を磨いていました。高齢で脚が弱い師匠の身の回りの世話をしていた妻でしたが、ある日、妻が巨匠にヌードモデルを頼まれたのと相談してきて…!